「学校、行きたくない」

息子がそう言い出したのは、入学してまだ1週間が経った頃でした。

毎日学校から電話がくる。先生に謝り続ける。そんな日々の中で、息子の口から出てきたその言葉に、正直ほっとした部分もありました。「あ、この子もしんどかったんだ」って。

登校しぶり、うちだけじゃないと思います。特に多動傾向のある子や、感覚が敏感な子は、学校という場が最初からフィットしないこともある。

今回は、わたしが実際に試してよかった5つの対応をまとめてみました。


1. 「行きたくない」をまず受け止める

最初にやりがちなのが、「どうして?」「何かあった?」と矢継ぎ早に聞いてしまうこと。

でも、子どもが「行きたくない」と言えた瞬間って、すごく勇気がいるんだと思うんです。そこに「なんで?」をぶつけると、「やっぱり言わなきゃよかった」ってなってしまう。

わたしがやってみたのは、「そっか、行きたくないんだね」とだけ返すこと。

それだけで、息子の表情がちょっとやわらかくなりました。「受け取ってもらえた」という安心感、大事みたいです。


2. 朝のルーティンをできるだけシンプルにする

多動傾向のある子は、朝の「準備のステップが多すぎる」だけで、すでにキャパオーバーになることがあります。

着替えて、朝ごはん食べて、歯磨きして、ランドセル確認して、時間割確認して……って、大人でも多い。

わたしは前夜に準備を9割終わらせて、朝は「食べて、着替えて、行くだけ」にしました。選択肢を減らすだけで、朝の荒れ方が全然違いました。

「準備の圧」が登校しぶりのトリガーになってたんだなと、あとから気づきました。


3. 「学校に行く以外の選択肢」も一緒に考える

これ、最初はすごく抵抗がありました。「そんなこと言ったら休み癖がつく」って。

でも、「行かなくていいよ」じゃなくて、「もし今日どうしても無理なら、どうする?」と一緒に考えること。

「保健室だけ行く」「給食だけ参加する」「今日は遅刻でいい」など、少しハードルを下げた選択肢を用意してあげると、「全部か無か」じゃなくなる。

うちの息子は「給食は行く」という日が何度かあって、そこから少しずつ戻っていけました。


4. 放課後に「今日よかったこと」を1つだけ聞く

「学校どうだった?」って聞いても、「べつに」か「わかんない」しか返ってこない(あるある)。

そこで試したのが、「今日、何か1つだけ楽しかったこと教えて」という聞き方。

最初は「ない」って言ってた息子も、慣れてくると「給食のから揚げがおいしかった」とか「○○くんと鬼ごっこした」とか、ぽろっと出てくるようになりました。

小さなポジティブを見つける練習、本人にも、わたしにも、効いた気がします。


5. ままの「早く行かせなきゃ」焦りを、手放す

これが一番難しかったです。

周りの子は普通に行ってる。うちの子だけ。早く慣れてほしい。そういう焦りが、知らずに子どもへのプレッシャーになっていたんだと思います。

「この子のペースがある」と頭でわかっていても、体が焦ってしまう。

でも、ままがどっしりしていると、子どもは「大丈夫なんだ」と感じるらしい。まず自分が落ち着くことも、立派な対応なんだと、だいぶ後になって気づきました。


登校しぶりは「対話のはじまり」かもしれない

「行きたくない」って言葉、最初は怖かった。

でも今は、あの言葉のおかげで、息子の気持ちを聞く時間が増えたと思っています。

うまくいかない日はまだまだある。でも、一緒に考えながら、少しずつ前に進んでいます。

同じように悩んでいるままへ。完璧な対応なんてなくていい。子どもの「行きたくない」を、まず受け止めるだけで十分です。