入学してしばらく、学校からの電話が毎日のようにかかってきました。

「○○くんが授業中に走り回って……」 「今日、お友達を叩いてしまって……」

電話のたびに謝って、息子を叱って、また次の日も電話が来て。そのループが本当につらかった。

先生との関係をどう築けばいいか、最初は全然わからなかった。でも少しずつ工夫するうちに、連絡のやり取りがずいぶん変わってきました。


最初にやって失敗したこと

電話がくるたびに「本当に申し訳ありません!」と謝るだけでした。

謝ることは大事。でも謝るだけだと、「なんでこの子はこうなの?」という印象を与えてしまいがちで。先生も「どう対応すればいいかわからない」状態になることがあるんだと、あとから知りました。


やってよかったこと①:先生に「息子のこと」を事前に伝える

入学してすぐ、担任の先生に時間をとってもらって話しました。

「多動傾向があって、衝動のコントロールが難しいことがあります」 「本人は悪意があるわけではないのですが、場の空気を読むのが難しくて……」

こう伝えたことで、先生が「そういう子なんだ」という理解を持って対応してくれるようになった気がします。叱り方も少し変わった、と後から先生が話してくれました。


やってよかったこと②:連絡帳に「ありがとう」を入れる

問題があったときだけ連絡帳に書くと、ネガティブなやり取りだけが積み重なる。

そこで、「今日、○○できていたようで嬉しかったです」「いつも見ていただいてありがとうございます」と、意識的に感謝を入れるようにしました。

先生も人間なので、ポジティブな関係を作っておくと、「この子のためにがんばろう」という気持ちになってくれやすいんだと思います。


やってよかったこと③:電話での報告に「家での様子」を添える

電話で「またやってしまいましたね」という話を受けたとき、「家では最近こんなことがありました」と家での様子を少し話すようにしました。

先生は学校での顔しか見ていないので、家での成長や変化を伝えると、子どもの別の面が見えて、見方が変わることがある。

「家では最近、怒ったあとに自分で謝れるようになってきました」と話したとき、先生が「そうなんですね!」と驚いてくれて、なんかちょっと嬉しかったです。


「先生を味方にする」という気持ちで

最初は「先生に責められている」と感じていました。

でも今は、「一緒に息子のことを考えてくれるパートナー」だと思うようにしています。

連絡のやり取りがつらいとき、「この先生も大変なんだな」って思うだけで少しラクになります。完璧なコミュニケーションじゃなくていい。誠実に、少しずつ関係を作っていけばいいんだと思っています。

同じように先生との連絡に悩んでいるままへ、少しでも参考になれば嬉しいです。

「電話が来る」から「電話を活用する」へ

連絡の受け方が変わってから、電話への恐怖感が減りました。

以前は「また怒られる」と思って出ていたけれど、今は「どんな情報が聞けるか」という気持ちで出られるようになってきました。

先生が「今日こういう場面がありました」と伝えてくれることが、家での息子の接し方のヒントになる。「今日授業で怒ってしまった子と、仲直りできていましたよ」という話が聞けることもある。

電話は怖いものじゃなくて、息子の情報を得られる大事な機会。そう思えるようになってから、先生との関係も変わってきた気がします。


連絡帳は「記録」として使う

連絡帳のもう一つの使い方として、記録的な役割も意識するようになりました。

「今日は朝から少し不安定な様子で登校しました」「昨日の夜、友達トラブルについて話し合いました」と書いておくと、先生が今日の息子の状態を事前に把握して対応してくれることがある。

先生も人間。文脈があった方が動きやすい。連絡帳を「謝罪ツール」ではなく「情報共有ツール」として使うイメージに変えてから、やり取りが楽しくなりました。


「よかったこと報告」を意識的にする

問題が起きたときだけ連絡が来て、良いことがあったときは連絡が来ない——これが続くと、先生と親の間に「問題ばかりの子」というイメージが固定されていく気がします。

だから私は意識的に「今日いいことがありました」報告を連絡帳に書くようにしています。

「昨日、自分からお友達に謝ることができました」「最近、帰ってからの気持ちの切り替えが少し早くなった気がします」

先生からも「そうですね、最近○○の場面で違いを感じています」と返してくれることがあって、それが励みになっています。


先生と一緒に子育てしている感覚を持てると、孤独じゃなくなります。同じ悩みを持つままさんへ、一歩踏み出してみてください。

はなより