雷が鳴り出したとき、ちょうど息子の帰宅時間でした。

はなです。


傘を持って迎えに出た

急な大雨と雷。

心配になって傘を持って家を飛び出しました。

通学路を歩いていると、同じ小学生がどんどんすれ違います。

でも息子がいない。

もう少し先かなと歩いていたら、いつの間にか学校の前まで来てしまっていました。

雨はどんどん強くなって、傘を差してもびしょびしょになるくらい。小学生たちはランドセルを頭にのせながら走っていったり、友達と傘に入りながらきゃっきゃしてたりして、なんだかいつもと違う楽しそうな雰囲気がありました。うちの子だけ見つからなかったけど。


幼稚園からの友達が一緒に探してくれた

学校の前で、幼稚園から一緒だったお友達に声をかけてもらいました。

「○○くん、一緒に探そうか?」

ありがたくて、二人で学校の中を探しました。

でも靴もない。どこにもいない。

その子を途中まで送り届けて、別のルートで帰ってみましたが……それでも会えない。

家にも帰っていませんでした。

このあたりから、わたしの心臓がうるさくなってきます。普通に歩けているのに、なんかふわふわした感じがして。「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせながら歩いているんですが、「どこにいるんだ」が頭の中をぐるぐるします。

今どきは不審者情報も多いし、こんな大雨の中で事故とかあったらどうしよう……と最悪の想像が走り始めていました。


インターフォンが鳴った

「どこにいるんだろう」と心臓がうるさくなってきたころ、インターフォンが鳴りました。

画面を見ると、息子。

ずぶ濡れでもなく、泣いてもなく。

何事もなかったように立っていました。

「……どこ行ってたん?」

「学校」

学校て。探したやん。いなかったやん。

「いたよ学校に」みたいな顔してるんですが、こっちは通学路を二往復くらいしているので全然「いたよ」じゃないです。どこに隠れてたんだ。


先生から電話がきた

しばらくして、担任の先生から電話がありました。

少し前に息子が植えたあさがお。

最近、休み時間に水やりをするのが楽しくてたまらないらしく、トイレに行く時間を惜しんで水やりを続けていたそうです。

そして今日、ついに間に合わなかった。

保健室で着替えを借りて、着替えてから帰ったから、時間がかかっていたようです。

「学校にいた」は本当でした。保健室に。

ああ、そういうことか。「学校」って言ったのは嘘じゃなかったんだ。ただ「保健室で着替えてた」という部分を端折っただけで。

しかし先生から電話で詳細を聞くまで、わたしには全くわからなかった。「学校」の一言だけでは、何も読み取れませんでした。


悔しいくらい、見覚えがあるパターン

やりたいことがあると、トイレを後回しにして、ギリギリまで我慢して、結果漏らしてしまう。

幼稚園のころ、何度も悩みました。

定期的に声をかけたり、「出かける前は必ずトイレ」というルールを作ったりして、少しずつ改善して。

小学校に入ってからはパタリとなくなっていたから、「やっと落ち着いたんだ」と安心していたのに。

また始まった……。

多動傾向がある子は、「今やっていること」への集中が強すぎて、体のサインを無視してしまうことがあるんだとか。トイレに行きたくなっても「でもあさがおに水をやりたい」が勝ってしまう。これ、本人が悪いわけじゃなくて、脳の特性として「今に没頭しやすい」という部分から来ているらしい。

わかっていても、学校でのお漏らしは本人のダメージが大きいから、なんとかしてあげたくて。


先生と作戦会議

お友達に知られたら、絶対からかわれる。

そう思って、先生に相談しました。

替えのパンツを先生に預けて、もし漏れてしまったら目立たないように保健室で着替えられるよう対応していただけることになりました。

先生が親身に聞いてくださって、本当に助かりました。

「大げさかな」と思いながら相談したんですが、先生は全然大げさじゃなく受け止めてくれて。「うちでも預かっておきますね」と言ってもらったとき、肩の力がすっと抜けました。一人で抱え込まなくていいんだ、という感じ。学校と連携できているということが、この子を育てる上でどれだけ心強いか。


あさがおが憎い(そんなわけない)

水やりを楽しんでいることは、いいことだと思う。

何かに夢中になれる息子を、かわいいとも思う。

生き物の世話を毎日続けているということ自体、ちゃんと責任感も芽生えているということで。あさがおが大事なんだな、と思うと、微笑ましくもある。

でもそのせいでトイレを我慢するのは、もうやめてほしい。

「水やりの前にトイレ!」を合言葉にしようかと思っている今日このごろです。

毎朝「トイレ、行った?」と聞くのをルーティンに加えることにしました。嫌がられても、しばらくは聞き続けます。

大雨の中を走り回ったことへの、せめてもの対策です。


トイレ問題、うちだけじゃないはず

お漏らしの話を書こうか、ちょっと迷いました。

「こんなこと書いていいのかな」と思ったけど、同じ悩みを持つ親御さんがきっといると思って。

多動傾向がある子や、何かに夢中になりやすい子って、トイレのタイミングを逃しやすいと聞きます。「あとで行こう」「これが終わってから」がどんどん後回しになって、気づいたときには間に合わない。

幼稚園の頃に何度も経験して、一度は落ち着いたのに、また再発。これは「退行」というよりも、「新しい楽しいことが増えた結果、またトイレが後回しになった」という感じだと思っています。

対策としては、やっぱり「声かけ」しかなくて。「水やりする前にトイレ行って」「外に出る前にトイレ行って」と、その都度言い続けるしかない。

いつかひとりで気づいてくれる日を目指して、今日もトイレの声かけを続けます。

同じ悩みを持つ方、一緒に根気強くやっていきましょう。

はなより