やらかすなら、もっとタイミングを考えてほしい。

そう思った日があります。はじめての個人懇談の日です。


「最近電話来てないし、大丈夫かな」の油断

入学してからしばらく、学校からの電話が毎日のようにかかってきていました。あの頃は電話の着信音が鳴るたびに心臓が縮んでいた。

でも最近、ぴたっと止まっていたんです。

「あれ、もしかして落ち着いてきた?」「先生も慣れてきたのかな」——そんな淡い期待を胸に、はじめての個人懇談に向かいました。

甘かった。


やらかし①:親友の肩をたたいた

先生から最初に聞いた話がこれでした。

小学校に入ってはじめてできた、一番のお友達。その子の肩を叩いてしまったそうです。

「えっ」と思いながら先生の顔を見ると、「叩かれたお子さんが『大丈夫』と言ってくれて、その後も一緒に遊んでいましたよ」と教えてくれました。

……よかった。本当によかった。

でも、一番仲のいい子に手が出てしまうのが、この子の難しいところで。「なんで好きな子に手が出るんだろう」というモヤモヤは、正直今もあります。


やらかし②:「うるさい!」と言って教室から脱走

息子には、こだわりが強いところがあります。

そしてこれが面白いというか困るというか——自分が騒いでいるときは平気なのに、他の人が騒いでいると嫌がるんです。

その日、教室のみんなが騒いでいる場面があったようで。息子は突然「うるさい〜!」と叫び、教室を飛び出して廊下へ消えていったそうです。

先生は……追いかけなかったそうです。

「追いかけると逆効果だとわかってきたので、戻ってくるのを待ちました」と。

しばらくして息子は自分で戻ってきて、気を取り直して授業に参加。発表もたくさんしたそうです。

「……発表もたくさんしたんですね」と先生に確認してしまいました(笑)。脱走した後に発表って、どういう感情の動きをしているんだろう、この子は。


やらかし③:色塗りが途中なのが嫌でプリントごと脱走

3つ目が一番「らしい」エピソードでした。

宿題のプリント、表は学校で先生に教えてもらって、裏が家でやる宿題という形。少し時間があったので裏の絵に色を塗り始めた息子。

でもそこにチャイムが鳴り、帰りの準備が始まりました。

色塗りが途中だった息子、それが受け入れられなかった。

プリントを持ったまま、教室を飛び出しました。

先生は今回も追いかけず。みんなが帰る準備をしているうちに、息子も「あ、帰らなきゃ」と思ったのか、自分で準備を始めたそうです。

でもプリントは……廊下に落ちていたそうです。

先生が後から発見して、懇談のときにそっと渡してくれました。「これ、息子くんのです」って。

受け取りながら「す、すみません……」と言うしかなかったです。


懇談の日に限ってなぜ

帰り道、空を見上げながら思いました。

最近、電話が来ていなかったのは「問題がなかった」のではなく、「先生が対応に慣れてきた」だけだったのかもしれない、と。

それでも、プリントを廊下に落として去っていった息子のことを想像すると、なんだかおかしくて。ちょっと笑ってしまいました。

本人は至って真剣なんだよなあ。それがまた、愛しくて困ります。

続き(先生が話してくれた「成長」の話)は次の記事で!