正直、行かせたくなかった。

はなです。


前日まで「行かない」予定だった

傘の件以降、息子の行き渋りが続いていました。トラブルも立て続けに起きていて、気持ちも不安定なまま。そんな状態で遠足に行っても、また何かあるんじゃないかと思って、「今回は学校の遠足は休んで、2人で別のところに遠足に行こう」と息子と話し合っていました。

息子も一度は「うん、そうする」と納得してくれていました。

でも、担任の先生と話をしたからなのか、突然「遠足、絶対行く!」と言い出して。さらに「お母さんも見守りで来てよ」と。

気持ちが変わったことは嬉しかったけれど、正直わたしの不安は全然消えていなかった。トラブルが続いているのに大丈夫かな、お友達と顔を合わせてまた何かあったらどうしようと、前日の夜まで心がざわざわしていました。


当日、できることをやった

当日の朝、わたしにできることはひとつだと思って、お弁当を作りました。

少しでも息子が嬉しい気持ちで過ごせるように、デザートをいつもより多めに入れて。好きなものを詰めながら、「今日1日、何もなく過ごせますように」と心の中で祈っていました。

息子は学校から出発、わたしは現地に直接向かうことにしました。

現地には、他にも見守りで来ている保護者の方が何人かいました。先生からの注意事項の説明が終わると、自由時間へ突入。グループは4人1組で行動するように決まっていました。


午前の部、思ったより楽しそうだった

息子はいろんな遊具に向かって走り回っていました。テンションが上がりすぎているのがわかって「大丈夫かな」と思いながら見ていたのですが、グループのお友達も一緒についてきてくれていて。

息子のペースに合わせてくれている姿を見て、「いい子たちだな」と思いました。

お弁当の時間はクラスごとに食べるとのことで、わたしは少し離れることに。そのとき息子の水筒が空になっているのに気づいて、急いで一度家に取りに帰りました。


午後、目を離した一瞬に

午後の部は、午前より遊べる範囲が狭くなっていたため、たくさんの子どもたちが遊具に集まっていました。

しばらく見守っていると、担任の先生から声をかけていただいて、少しお話しすることになりました。

話をしている間に、ふと息子の姿が見当たらなくなり、気づいたら滑り台のところにいました。

よく見ると、息子が滑ろうとしているのに、なかなか滑れずにいる。後ろの子が押しているようでした。

押されたのが嫌だった息子は、その子を叩いてしまいました。

せっかく午前中は何もなく過ごせていたのに。そう思ったら、ため息が出ました。


複雑な気持ち

叩かれた子が、何度もわたしのところに来ました。

「叩かれた」「もう話した?」「なんて言ってた?」

「家でちゃんと話すね」と何度もお伝えしました。でも、気持ちは複雑でした。

自分の子どもがやられたら、親として黙っていられないのはわかります。その子もつらかったと思う。

でも、わたしの目の前で見た光景は、押した側がいて、叩いた側がいたということでした。嫌なことをされてやり返す、という息子のパターンはわかっている。でも、押したことには触れずに叩かれたことだけが話題になっていく。

この世の中、手を挙げた方が負けだとわかっています。だから息子にも「手を出してはいけない」と伝え続けています。でも、どうしたら根本から変わるのか、正直まだ答えが出ていません。


それでも、成長を感じた

残念なこともあったけれど、この日はたくさん成長を感じる場面もありました。

グループのお友達と協力して行動できていたこと。何で遊ぶか話し合って決めていたこと。トイレに行きたい子がいたらみんなで一緒に行ったこと。遊具は順番に交代して使えていたこと。

以前の息子なら、自分のやりたいことを優先して、グループ行動なんてできなかったと思います。それがこの日は、ちゃんとお友達と一緒に動いていた。

叩いてしまったことは悔しい。でも、それ以外のところで確かに成長していました。


行ってよかったと思うことにした

家に帰ってから、息子は「楽しかった」と言っていました。

叩いてしまったことはちゃんと話しました。「嫌なことをされても、手を出したらあなたが悪くなるよ」と。息子もわかっている様子でした。

怖くて不安で、「行かない」という選択肢もあった。でも行ったからこそ、息子の成長を目の前で見ることができた。それだけで、行ってよかったと思うことにしました。

次はもっと、何もなく1日が終わってほしい。それだけです。

はなより