朝が来るのが怖かった時期があります。

起こしても起きない。起きてもYouTube。着替えを言っても動かない。ランドセルの準備は昨夜のまま。気づいたら登校時間ギリギリで、「早く!早く!」って怒鳴りながらバタバタ出発——。

これが毎朝だと、ほんとうに体力がもたない。

試行錯誤の末に、朝のバトルが「ちょっとマシ」になった工夫をまとめます。


うちの朝の問題点

まずうちの息子の場合、何がつらいかを整理しました。

  • 起きてすぐ「準備しろ」と言われるのが嫌
  • やることが多すぎて何から手をつけていいかわからない
  • YouTubeが始まると止まらない
  • 時計を見て「急がなきゃ」と判断するのが難しい

多動傾向のある子は「段取り」が苦手なことが多い。「何をどの順番でやるか」を自分で組み立てることがとても難しいんだと知って、少し見方が変わりました。


やってよかった工夫①:前夜に「朝やること」を9割終わらせる

ランドセルの中身確認・体操着・連絡帳——全部前夜に。

朝の「やること」を「食べる、着替える、出発」の3つだけにする。

これだけで朝のバトルが激減しました。やることが少ないと、息子も「なんとかなる」と思えるみたい。


やってよかった工夫②:「見てわかる」順番リストを貼る

「早くして」と口で言い続けるより、壁に貼ったリストに指差しするほうが断然効果的でした。

①起きる ②顔洗う ③朝ごはん ④着替える ⑤出発

これだけ。絵や写真をつけるとさらにわかりやすい。「次は何番?」と聞くだけで動けることが増えました。


やってよかった工夫③:YouTubeは「朝ごはん中だけ」ルールにする

「朝はYouTubeダメ」にすると毎朝バトルになる。

そこで「朝ごはん食べている間だけOK」というルールにしました。

食べ終わったらYouTubeも終わり——この「セットで終わる」という感覚が息子にとってわかりやすかったみたいで、意外とすんなり受け入れてくれました。


やってよかった工夫④:「あと○分で出発だよ」を3回だけ言う

「早く!まだ?なんで?」と何度も言い続けるのをやめました。

「あと15分」「あと5分」「出発するよ」の3回だけ、落ち着いた声で伝える。

感情的に言えば言うほど子どもはフリーズする、という話を聞いて試してみたら、本当にその通りでした。


まとめ

朝のバトルをゼロにするのは無理でも、「前よりはマシ」を積み重ねていくことはできます。

全部一気に変えようとせず、まず一つだけ試してみてください。わたしが一番効果を感じたのは「前夜に準備を終わらせる」こと。ここだけでもぐっと変わります。

朝が少し穏やかになると、子どもも、ままも、1日のスタートが全然違ってきます。

朝ルーティンが整うまでの試行錯誤

正直に言うと、今の朝の形になるまでに何度も失敗しました。

前夜に準備するルールも最初は守れなくて、息子がランドセルを出すのを忘れて次の朝に慌てたり。順番リストも貼ったのに「知ってる」と言って見なかったり。

でも続けていくうちに、少しずつ身についていきました。

失敗したときに怒るのをやめて「今日は忘れちゃったね、明日また試そうか」と言うようにしたのが、長続きのコツだったかもしれません。責めると翌日もやりたくなくなる。認めて次につなげると、また挑戦してくれる。


「時間の感覚」を育てるのが難しい

多動の子に限らず、小1が時間を見て自分で動くのって難しいですよね。

息子も「あと15分で出発」と言っても、15分がどのくらいの長さかわかっていない。だから「まだ時間ある」と思ってのんびりしてしまう。

試したのは、タイマーを使うこと。「この音が鳴ったら出発だよ」と設定しておくと、音という物理的なサインがあるから動きやすい。時計が読めなくてもタイマーは機能する、というのが大きかったです。

視覚タイマー(時間が色で減っていくもの)も効果的だと聞いたことがあります。時間が「見える」と子どもには伝わりやすいそうで、試してみる価値があるかもしれません。


朝が穏やかだと、1日が違う

朝のバトルが減ってから気づいたのは、「朝の気分が1日に影響する」ということ。

ギリギリで怒鳴り合いながら家を出た日は、息子のテンションがすでに乱れている。そのまま学校に行くと、教室でもうまくいかない日が多い気がします。

逆に、穏やかに出発できた朝は、息子の顔が落ち着いている。「今日もがんばる」という感じで歩いていける。

朝を整えることは、息子の学校での1日を整えることにもつながっていると思っています。


まだうまくいかない日もあるけれど、試した工夫が少しずつ形になってきた実感があります。悩んでいるままさんの参考になれば嬉しいです。

はなより